耳の後遺障害で多い等級
耳の後遺障害の種類
- 耳の後遺障害の種類は?
「耳」に関する後遺障害には、聴力障害、耳殻の欠損、耳漏、耳鳴り、などがあります。
耳の後遺障害の詳細は、下記でご確認ください。
推定読書時間: 9 分
耳の後遺障害は、大きく「聴力障害」「耳殻の欠損」「耳漏」「耳鳴り」「めまい・平衡機能障害」の5つにわかれます。
聴力障害
両耳に聴力障害の後遺症が残った場合に、後遺障害と認定される基準は下表の通りです。
両耳の聴力障害
等級の詳細 | 解剖学的部位 | 後遺障害の程度 |
---|---|---|
後遺障害4級3号 | 耳 | 両耳の聴力を全く失ったもの |
後遺障害6級3号 | 耳 | 両耳の聴力が耳に接しなければ大声を解することができない程度になったもの |
後遺障害6級4号 | 耳 | 1耳の聴力を全く失い,他耳の聴力が40cm以上の距離では普通の話声を解することができない程度になったもの |
後遺障害7級2号 | 耳 | 両耳聴力が40cm以上の距離では,普通の話声を解することができない程度になったもの |
後遺障害7級3号 | 耳 | 1耳の聴力を全く失い,他耳の聴力が1m以上の距離では普通の話声を解することがでない程度になったもの |
後遺障害9級7号 | 耳 | 両耳の聴力が1m以上の距離では普通の話声を解することができない程度になったもの |
後遺障害9級8号 | 耳 | 1耳の聴力が耳に接しなければ大声を解することができない程度になり,他耳の聴力が1m以上の距離では普通の話声を解することが困難である程度になったもの |
後遺障害10級5号 | 耳 | 両耳の聴力が1m以上の距離では普通の話声を解することが困難である程度になったもの |
後遺障害11級5号 | 耳 | 両耳の聴力が1m以上の距離では小声を解することができない程度になったもの |
片耳の聴力障害
片耳に聴力障害の後遺症が残った場合の後遺障害認定基準は下表の通りです。
等級の詳細 | 解剖学的部位 | 後遺障害の程度 |
---|---|---|
後遺障害9級9号 | 耳 | 1耳の聴力を全く失ったもの |
後遺障害10級6号 | 耳 | 1耳の聴力が耳に接しなければ大声を解することができない程度になったもの |
後遺障害11級6号 | 耳 | 1耳の聴力が40cm以上の距離では普通の話声を解することができない程度になったもの |
後遺障害14級3号 | 耳 | 1耳の聴力が1m以上の距離では小声を解することができない程度になったもの |
聴力検査
「純音聴力検査」と「語音聴力検査」があります。
純音聴力検査
純音聴力検査(pure-tone audiometry)は、聴力検査の一種で「「標準純音聴力検査」が基本です。オージオメータという器械を用いて検査をします。検査結果は、聴力レベルがデシベル[dB]という単位で表現されます。聴力レベルは大体20~30dBの範囲におさまっていれば正常です。標準純音聴力検査では、(1)気導と(2)骨導それぞれの閾値を求めます。
(1)気導聴力検査は、ヘッドフォンを着用し聞こえる125 ヘルツ~ 8000 ヘルツの低音から高音まで7 種類の高さの異なる音の聞こえ方を測定する検査法です。
(2)骨導聴力検査は、骨導受話器を耳の後ろにあてて、直接骨に音の振動を与える検査方です。
検査は、特別な防音室で行われます。音が聞こえたら手を上げたり、スイッチボタンを押したりする方法があります。
語音聴力検査
語音聴力検査は、耳鼻咽喉科で行われる聴力検査の一種で、
患者が語声を聞き取る能力を評価する検査法です。
検査音として言語音が用いられます。聞き取り能力と聞き分けの能力を測定することができ、純音聴力検査とは異なる聴力機能を測定することができます。
耳殻の欠損
- 「耳殻」とは?
耳殻とは、耳介とも呼ばれ、耳の外側の見えている部分です(左図)。
- 「耳殻の欠損」とは?
耳殻(耳介)が、2分の1以上欠損した状態が、耳殻の欠損「1耳の耳殻の大部分を欠損したもの)という後遺障害です。
等級の詳細 | 解剖学的部位 | 後遺障害の程度 |
---|---|---|
後遺障害12級4号 | 耳 | 1耳の耳介の大部分を欠損したもの |
外貌醜状との優先順位
外貌醜状で「外貌に著しい醜状を残すもの」として後遺障害7級12号が認定される場合、耳介欠損の12級4号よりも外貌醜状が優先されます。
耳鳴り・耳漏
耳鳴り・耳漏の後遺症が残った場合に、後遺障害と認定される基準は下表の通りです。
耳鳴りの後遺障害等級
等級の詳細 | 解剖学的部位 | 後遺障害の程度 |
後遺障害12級相当 | 耳 | 耳鳴に係る検査によって難聴に伴い著しい耳鳴が常時あると評価できるもの |
後遺障害14級相当 | 耳 | 難聴に伴い常時耳鳴のあることが合理的に説明できるもの |
「耳鳴に係る検査」とは
- 「耳鳴に係る検査」とは?
ピッチ・マッチ検査及びラウドネス・バランス検査です。
耳漏の後遺障害等級
耳漏の後遺障害認定基準は下表の通りです。
等級の詳細 | 解剖学的部位 | 後遺障害の程度 |
後遺障害12級相当 | 耳 | 30db以上の難聴で、常時耳漏を残すもの |
後遺障害14級相当 | 耳 | 30db以上の難聴で、耳漏を残すもの |
めまい・平衡機能障害
内耳の損傷によるめまい・平衡機能障害は、「神経系統の機能又は精神の障害」として認定されます。
良性発作性頭位めまい症(Benign paroxysmal positional vertigo)について
頭部外傷やむち打ちなどでも起こる、耳石が三半規管などに迷いこんだり付着することで引き起こす疾患です。めまいがありますが、良性発作性頭位めまい症の場合は内耳損傷によるめまいとは異なり、検査や認定される後遺障害等級も異なります。
耳に後遺障害が残りそうな場合、弁護士にお問い合わせください
- 耳に後遺障害が残った場合、弁護士に依頼した方が良いですか?
耳に後遺症が残ると後遺障害4級~14級の後遺障害等級となる可能性がありますが、その場合交通事故を弁護士に依頼された方が加害者側からお手元に入ってくる金額が大きく増える可能性が高いです。ぜひ弁護士にご依頼をされた方が良いと考えます。弁護士法人サリュでは耳の後遺障害に詳しい弁護士が無料相談を行っています。どうぞお気軽にお問い合わせください。
無料相談をご利用いただいたからといって、無理にご依頼をすすめることはありません。安心して弁護士法人サリュの無料相談をご利用ください。
耳に後遺障害が残る場合、弁護士にご依頼をいただくと、お手元に入る賠償金が数十万円から数百万円増額することも珍しくありません。弁護士法人サリュは、交通事故解決実績が2万件を超える経験豊富な弁護士法人です。無料相談で弁護士がお客様に最適なアドバイスを差し上げています。後遺障害等級の獲得もサポートします。
耳の後遺障害は
お気軽に弁護士にご相談ください
弁
日本全国どこからでも後遺症についてご相談いただけます。交通事故は弁護士へお気軽にご相談ください。後遺障害に詳しい弁護士がご相談に対応いたします。
北海道 | 北海道 |
---|---|
東北 | 青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県 |
関東 | 茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県 |
中部 | 新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県 |
近畿 | 三重県、滋賀県、奈良県、和歌山県、京都府、大阪府、兵庫県 |
中国 | 岡山県、広島県、鳥取県、島根県、山口県 |
四国 | 香川県、徳島県、愛媛県、高知県 |
九州 | 福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
後遺症・後遺障害のご相談は、弁護士法人サリュへ。弁護士法人サリュは交通事故解決実績20000件以上の安心してご依頼いただける弁護士法人です。
。弁護士法人サリュは交通事故解決実績20000件以上の安心してご依頼いただける弁護士法人です。