会社の従業員が仕事中に交通事故に遭った場合、労災によって治療費や休業の補償を受けることができます。それでは、出張中に交通事故に遭った場合は、労災の対象になるのでしょうか?
出張中の交通事故で労災が使えるか
出張中に交通事故にあった場合、労災保険は使えるのでしょうか。
車やバイク、バスやタクシー等、どのような移動手段であっても構いません。出張先に向かう途中の事故であれば、労災の範囲に含まれます。
合理的な経路か
自宅から出張先まで最短経路を通る必要はありませんが、合理的な経路を通っていることが必要です。カーナビや地図アプリで検索して表示される経路であれば、合理的な経路だといえるでしょう。
労災の対象とならない場合
友人に会うために遠回りした場合など
一方で、友人や親戚に会うために遠回りをした場合は、合理的な経路とはいえませんので、労災の対象外となります。
労災の対象となるかの基準
出張中は比較的自由に時間が使えるため、お土産の購入や観光に時間を使うことがあるかもしれません。
このような場合は、その行為が「業務に関連する行為か」という基準によって判断されます。
例えば、取引先との付き合いで観光名所を訪問した場合は、業務に関連する行為といえますので、労災の対象となります。会社の上司にお土産を買う場合や、営業先に持っていくための手土産を購入する場合も、業務に関する行為といえます。
一方で、商談後に時間が余ったために一人で観光地を巡る場合は、プライベートな行為であるため、業務に関する行為とはいえません。
自動車保険と労災保険の違い、労災保険を使うメリット・デメリット
自動車保険と労災保険の違い、労災保険を使うメリットとデメリットについて下記より詳細をご確認ください。
労災を使うための手続き
労災の手続きは、労働基準監督署で行います。一般的な交通事故では、下記の書類が必要となります。
- 交通事故証明書
- 第三者行為災害届
- 念書兼同意書
- 自賠責保険等の損害賠償金等支払証明書または保険金支払通知書
必要書類は、お客様の事故の態様によって異なります。正確な手続きを知りたいという方は、管轄の労働基準監督署にご確認ください。
出張中の交通事故でお悩みの方は当事務所にご相談ください
出張中に交通事故にあった方に向けて、労災保険の仕組みやメリット・デメリットについてご説明いたしました。
労災保険にはメリット・デメリットがありますが、あくまで一般的なケースを想定した場合のご説明です。お客様の事故態様や勤務先との契約内容によって異なることがありますので、その旨ご了承ください。「自分の場合は労災を使った方が良いのかどうか分からない」というお客様は、当事務所の無料相談をご利用ください。
当事務所では、日頃から交通事故に力を入れて取り組んでおり、交通事故に関するご相談は無料で受け付けております。サリュの無料相談では、お客様の気になることや不安なことについて、気軽に弁護士に尋ねることができます。費用をご心配することなく、リラックスしてお越しください。交通事故に関する資料をお持ちいただくと相談がスムーズに進みますが、必須ではありません。お客様にとって無理のない範囲でご準備ください。
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日本全国どこからでもご相談いただけます。交通事故は弁護士へお気軽にご相談ください。出張中の交通事故で労災が使えるかに詳しい弁護士がご相談に対応いたします。
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