高次脳機能障害のリハビリテーションの流れ

高次脳機能障害のリハビリテーションの流れ

Q

高次脳機能障害のリハビリテーションの流れは？

A

高次脳機能障害のリハビリテーションの流れは、回復過程（急性期・回復期・維持期）に合わせて働きかけが行われます。

高次脳機能障害はリハビリテーションで改善することが知られいますが、受傷時に昏睡状態が数日以上継続した場合などは、回復期が終了しても，社会に復帰することは難しい場合もあり（「高次脳機能障害に対するリハビリテーション治療」日本リハビリテーション医学会 The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 2021 58 418-427 ）、脳の損傷から時間が経たないようできるかぎり早くリハビリテーションを開始することが望まれています。

急性期はADLの獲得を目指しますが、まずは症状を正確に診断した上で、症状や重症度によって注意障害、記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害、半側空間無視、地誌的障害など高次脳機能障害のそれぞれの障害を様々な検査で正確に把握し、それぞれに対し高次脳機能障害の受傷からの相対的な期間と目標次第で、医学的リハビリテーションプログラム、生活訓練プログラム、就労移行支援プログラムを受けるのが一般的です。