ナスバスコア(遷延性意識障害重症度評価表)とは

Q
ナスバスコアとは?
A

日本脳神経外科学会で定義された、NASVA療護施設の入院患者の症状について、その程度を判定するために作られた統一基準です。平成17年度より適用が開始されました。遷延性意識障害重症度評価表ともよばれ、ナスバスコアの点数によって、入院の対象となったり退院の対象となったりします。

5つの区分で評価

下表の合計スコアが30点以上だと入院対象とされ、改善して20点以下になると退院が勧奨されます。下表の6項目について、「重度」の10点から「ごく軽度」の0点の5つの区分で評価し点数化します。

ナスバスコア(遷延性意識障害重症度評価表)

重度10点

高度9点

中等度7点

軽度5点

ごく軽度0点

1 運動機能 四肢の自発運動はなし、痛み刺激で四肢の動きなし
四肢の自発運動はあるが無目的、疼痛刺激に対し四肢の動きがみられる 四肢に合目的性のある自発運動がみられる、疼痛刺激を払いのける命令に従い体の一部を動かせる自力で体位交換が可能、車いすに乗せると不十分でも自力で動かす

2 摂食機能

咀嚼、嚥下全く不能で経管栄養(胃ろう又は経鼻)・ほとんど経管栄養
・ツバを飲み込む動作又は咀嚼する動作あり

・多少ならジュース、プリンなどの経口摂食の試みが可能

・咀嚼可、又は咀嚼はダメでも嚥下大略可能で、介助により経口摂取するがときにむせる
・経口栄養の不足分
は経管で補う

・自力嚥下可能、咀嚼不十分でもよい
・全粥、キザミ食を全量介助にて摂取可
・スプーンを持たせると口に運ぶ動作あり、又は不十分ながら食物を口に入れる

不十分ながらでも自分でスプーンで食べる
 

3 排泄機能

排尿、排便時に体動等全く認められず排尿、排便時、多少の体動等あり失禁はあるが、イヤな顔をする。又は体動が多いなどの合図あり・規則的に排便、排尿させることにより、失禁を予防できる
・失禁あるも、周囲にわかる(独自の)教え方をする
夜間を除き、失禁せず教える

4 認知機能

開眼しても瞬目反射なし開眼し瞬目
反射あり
追視せず、焦
点が定まらない
・声をかけた方を直視する
移動するものを追視する、TVを凝視するが、内容を理解していないと思われる
・近親者を判別し、表情の変化がある
気に入った絵などを見て表情が変わる
・簡単な文字を読む
数字がわかる
テレビを見てその内容に反応し、笑う

5 発声発語機能

・発声、発語全くなし
気切の場合でも口の動きもない
・発声(うめき声)等あるが発語なし
気切の場合、何らかの口の動きあり
・何らかの発語あるが全く意味不明
・呼名に、ときに不明瞭な返事がある
気切の場合、呼名に対する口の動きあり
・ときに意味のある発語あり
・呼名に返事あり
気切の場合、検者の口真似をする
・簡単な問いかけに言葉で応じることができる
気切の場合、口の動きが問いかけの内容に合っている

6 口頭命令の理解

呼びかけ(命令)に対する応答全くなし呼びかけに対し、体動、目の動きなどの何らかの反応あり呼びかけにときに応じることもあるが、意思疎通は図れない簡単な呼びかけに、ときに応じ、ときに意思疎通が図れる呼びかけに対し、常に迅速で正確な反応が得られる
ナスバスコア 引用:https://www.mlit.go.jp/common/001100531.pdf

参考:ナスバスコアが改善した報告

交通事故で遷延性意識障害の被害

交通事故で遷延性意識障害の被害にあわれた場合は弁護士に相談していただくことが重要です。どうぞお気軽に弁護士法人サリュ無料相談をご利用ください。

日本全国どこからでもご相談いただけます。交通事故は弁護士へお気軽にご相談ください。ナスバスコアに詳しい弁護士がご相談に対応いたします。

北海道北海道
東北青森県岩手県秋田県宮城県山形県福島県
関東茨城県栃木県群馬県埼玉県千葉県東京都神奈川県
中部新潟県富山県石川県福井県山梨県長野県岐阜県静岡県愛知県
近畿三重県滋賀県奈良県和歌山県京都府大阪府兵庫県
中国岡山県広島県鳥取県島根県山口県
四国香川県徳島県愛媛県高知県
九州福岡県佐賀県長崎県大分県熊本県宮崎県鹿児島県沖縄県
都道府県から弁護士の無料相談
オンライン相談について

お問合せはお気軽に

    

℡ 0120-181-398

受付時間 平日・土曜10:00~18:00(GW・年末年始を除く)

メールは24時間受付中