交通事故の怪我・外傷と交通事故の損害賠償請求における後遺障害等級の注意点などをご案内します。
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高エネルギー外傷・重傷外傷・多発外傷
重傷となりやすい受傷機転を、高エネルギー外傷といいます。部位は全身にありえます。転倒などの事故に比べ、交通事故では高エネルギー外傷となりやすいと言われます。また頭部・胸部・腹部・四肢など複数の部位に多発外傷を受ける場合も多くあります。
- 受傷機転とは?
受傷機転とは、交通事故外傷を負う原因や経緯のことをさします。
受傷機転は、いつ、どこで、どのような経緯で、どのような外力が加わり、外傷が生じたかを考えます。
遅延性死亡
- 遅延性死亡(delayed death・late death)とは?
交通事故受傷後1日ないし1週間以上経過して死亡すること。合併症や続発症が原因で、多臓器不全や敗血症を直接死因とする例が多いです。
交通事故の怪我・外傷の重症度評価法
- 重症度の評価方法は?
警察が使用する重症度の基準では、「死亡」「重傷」「軽傷」にわかれます。警察交通事故統計においては「死亡」とは、交通事故の発生後24時間以内に亡くなった場合場合をさし、「重傷」とは交通事故で負傷をして1ヶ月以上治療が必要な場合で、「軽傷」とは治療が必要なのが1ヶ月未満の場合です(警察庁交通事故統計(*))。交通事故外傷の臨床医療で使われる重症度の区分は、下記のAIS、ISS、RTS、TRISSなどで評価します。
解剖学的指標
- AIS(Abbreviated Injury Scale)とは?
簡易損傷スケールと呼ばれる重症度評価の解剖学的分類です。
- ISS(Injury Severity Score)とは?
AISをもとに計算する重症度評価の解剖学的分類です。損傷部位を6部位(頭頸部、顔面、胸部、腹部および骨盤内臓器、四肢及び骨盤、体表)に分けます。各部位で最も高いAISの中から上3つを抽出して平方和で評価します。ISSが高いほど重症度が高く、死亡率も高くなります。ISS 15点以上は重症化の可能性があるため入院が必要です。
生理学的指標
- GCS(Glasgow Coma Scale)とは?
意識レベルを、開眼E(eye opening)、言語音声反応V(verbal response)、最良運動反応M(motor response)の3つの側面から評価し、15点満点で計算する重症度です。
- RTS(Revised Trauma Score)とは?
重症度評価の生理学的指標です。バイタルサイン(生理学的変化)をもとに重症度を点数化します。
- TRISS(TRauma and Injury Severity Score)とは?
ISSとRTSを組み合わせて統合し、外傷患者の生存確率を予測する指標です。外傷死の客観的評価を目的とします。
交通事故の怪我・外傷について各都道府県からのご相談
日本全国どこからでもご相談いただけます。交通事故は弁護士へお気軽にご相談ください。交通事故の怪我・外傷に詳しい弁護士がご相談に対応いたします。
頭部外傷 | 北海道 |
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東北 | 青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県 |
関東 | 茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県 |
中部 | 新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県 |
近畿 | 三重県、滋賀県、奈良県、和歌山県、京都府、大阪府、兵庫県 |
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四国 | 香川県、徳島県、愛媛県、高知県 |
九州 | 福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
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